 |
 |
|
登山靴の中で、ミッドソールにポリウレタンを使用した製品は、ポリウレタンが年数を経ることで劣化し、ミッドソールの破損が生じる可能性があります。またソール(靴底)を貼り付ける接着剤がポリウレタン系の場合も同様に接着剤が劣化し、ソールがパッカリと剥がれてしまう可能性があります。この現象を「経年劣化」と呼びます。主な原因として、高温度・高湿度が挙げられます。 |
|
 |
|
ポリウレタンは軽量で耐磨耗性に優れ、適度な衝撃緩衝性を持っていますので、優れた素材として登山靴やトレッキングシューズのミッドソールに多く採用されてきました。 |
しかし、保存状態などによってポリウレタンが劣化し、突然ソールの破損が起こる場合があるのです。一般的に製造後、五年程度が寿命とされていますが、これは保存状態などによって更に短くなります。使用の有無に関わらず、長い間履いていない靴でも破損が起こる場合があります。 |
|
 |
|
登山前には靴の安全確認を行って下さい。万一、山行中にソール(靴底)が剥がれたり、破損が生じた場合には、山行計画を中止し、応急処置をして、速やかに最短コースで下山して下さい。 |
◆針金や細引き、テープなどで本体とソールをしっかりと固定して下さい。テープなどを巻くと凹凸がなくなり、ラバーのグリップ力も低下するため、非常に滑りやすくなります。十分に注意して下さい。 |
|
 |
|
 |
◆針金
針金は強度が強いので、しっかりと固定できます。ただし、岩場などでは大変滑りやすくなりますので、十分にご注意下さい。 |
|
 |
◆細引き
細引きを使用する場合は、しっかりと結び、緩んでいないかをチェックしながら下山して下さい。 |
|
 |
◆テープ
テーピングテープを使用する場合、ソールのパターンが覆われ、滑りやすくなりますので、十分に注意して下さい。 |
|
破損に気がついたときにはすでにミッドソールはボロボロの状態になっており、短時間でソールが剥がれ落ちてしまいます。破損が起きたときはルートを変更して、直ちに下山してください。 |
「この程度なら大丈夫」と歩き続けることによる事故も起きています。冷静な判断があなたから危険を守ります。登山やトレッキングでは針金、細引き、ガムテープ、テーピングテープなどはほかの用途でも重宝しますので、常に携行して下さい。 |
|
 |
 |
|
登山靴、トレッキングブーツ本体やミッドソール、フック、D環などに異常がないか点検してください。特にミットソールは、ソールの屈曲を繰り返してひび割れなどの異常がないかを確認して下さい。
長期間使用していない登山靴、トレッキングブーツは、気づかない間に「経年劣化」による破損が起こっている可能性がありますので、特に入念に安全確認を行って下さい。 |
|
 |
|
トレッキングブーツを使用された後には本体や靴底を水洗いして、土等の異物を除去して下さい。洗った後は乾いたタオルなどで水気を取って下さい。乾燥は、風通しのよいところで十分に日陰干しをした後、撥水スプレーなどでメンテナンスを施して下さい。 |
|
 |
|
 |
|
高温多湿にならない通気性のよい(風通しのよい)場所で、箱やビニール袋等で密閉しないで保管して下さい。(図A) |
|
このページのtopへ |
|